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南房総の平屋に焼杉の外壁を貼りました。
焼杉とは、文字通り杉板の表面を焼き焦がし、炭化層をつくった杉板のことです。
焼杉というのは元々かなり古くから使われていた伝統的な外壁材です。中国地方の山陰側とかその辺りでは今でも古民家に焼杉を使われている例があります。昔の良いお屋敷に好んで使われていました。
杉を表面を焼くことで炭化層をつくり、腐敗や延焼から守る意味があります。
また、焼杉の炭化層は虫にも強いです。シロアリや一般的な虫に対する防虫効果もあります。加えて、腐りにくくなりますので、そういう効果も狙って杉を焼いていたわけです。
焼杉は時間が経ち、台風や紫外線、雨がかかることで、炭化層が削り落とされて、紫外線に当たると、灰色(シルバーグレー色)になります。
経年変化に味わいを増し、さほどメンテナンスは必要ない素材とされているのも良いところ。
何より見た目の風合いの素晴らしさ。真っ黒で、自然素材。
完全な自然素材なので、反ったり割れたり、多少の不具合とか、あいまいさはありますが、それも1つの魅力として自然と調和する、おおらかな心の家主さんに似合うお勧め外壁です。
柾目や板目、無垢や合板など、木材はその部分や加工の仕方で呼び名が変わるとともに、その特徴や見た目も異なってきます。
これが、自然素材の木材の味わいであり、楽しみです。
柾目は、丸太の中心を通して切断したときにできる、切断面の木目が平行になる木材のことを言います。1本の木から、わずか4分の1しか取れない貴重な木目です。
樹種によって色味は異なってきますが、1つの丸太でも、中心部は色の濃い「赤身(あかみ)」と呼ばれ、樹皮に近い淡色の周辺部は「白太(しらた)」と呼ばれます。
価格が高くなる木材ですが、その木目はすっきりとした印象となり、特に赤身は落ち着きのあるインテリアにはとても合う木材となります。
私たちRedWoodWorkersは、自然の持つ独自の風合いをうまく活かしながら、唯一無二の創造を探求します。
潮風による壁材の劣化も考え施行しました。
もちろんコーキングレスなので、コーキングが劣化して美観を損ねることもありません。
だだ、注目すべきはこの風合いです。
他の外壁素材で新築時にこの風合いは、なかなか出せません。さらに、年月が経てば経つほど、味が出てくるのがこのSOLIDOのコンセプトです。
また、そとん壁やガルバリウム鋼板は耐久性は高く、メンテナンス費も非常に安く済みますが、そのような「味」は持ち合わせていません。
耐久性も高く、時を重ねるごとに風合いを増す新素材を使用した施工。
私たちRedWoodWorkersは、確かな技術を持ちつつも時代の流れや進化を取入れる柔軟性も兼ね備え、成長し続ける仲間です。
窯業系建材 SOLIDO typeMがグッドデザイン賞を受賞|屋根材・外壁材・雨といのケイミュー (kmew.co.jp)
南房総市の平屋のリビングに壁材を貼りました。
使用壁材:SOLIDO type_M
セメントの質感を生かし、一枚として同じものがない無垢の建築素材SOLIDO。
不燃材で、高圧ロールプレス、高温高圧の蒸気養生によって形成される強固なセメント素材です。製造や施工で発生する廃材はリサイクルされ環境負荷を軽減します。
セメント素材には、エフロエッセンス(白華)という表面に白い生成物が浮き出る現象がおこることがあります。
外構で使用するタイルなどによく発生します。
エフロエッセンス自体は、商品の耐久性に影響があるわけではないのですが、美観を損ねるという意味でクレームになることもあります。
このエフロエッセンスを積極的に発生させているのが、SOLIDO(ソリド)です。
エフロエッセンスも含めて、時の経過で変化する独特の風合いを楽しむことを商品コンセプトとしています。
家族との歴史を美しく刻む、そんな天然素材の壁材を使用致しました。
みぞれ混じりの寒い日。
先に建築したお宅のメンテナンスに伺いました。
ダッチウエスト社製の薪ストーブを取り入れたお宅ですが、その演出だけではなく室内の柔らかな暖かさに驚きました。
家中の暖房は、この薪ストーブ1台だけだそうです。また、この薪ストーブでドライフルーツ作りなども楽しんでいらっしゃいました。
火のある暮らしを楽しむ。
施工事例
天井を取り除き、高さを演出したデザインの家。
家族の息遣いだけでなく、柔らかな暖かさも家全体で共有できます。
薪ストーブ仕様:ダッチウエストJapan
密閉型の薪ストーブ、そして触媒の開発など、これまでの薪ストーブの技術進歩を牽引してきたダッチウエスト社。
現在、アメリカでは排煙に関する厳しい基準が「EPA(アメリカ合衆国環境庁)」により設けられていますが、ダッチウエスト社の製品はすべてこの基準クリアした、高品質かつ環境にやさしいものばかりです。
さらに消石灰とは、石灰石を焼いて水を加えたもの。石灰石はサンゴ礁がルーツです。
サンゴの群生したサンゴ礁が長い年月をかけて地殻変動などで隆起し、陸地になったもが石灰鉱脈で、こちらから石灰石を採掘します。
このお正月休みを利用して、家主の方は壁紙を使わず、ご自身で漆喰を塗る作業をなされています。
正月休みに入る前に、作業に至る材料の調達をしまして、塗り方をお伝え致しました。
年明けが非常に楽しみです。
本日は、こちらで使った漆喰壁のメリットをお伝え致します。
①天然素材の呼吸をする壁
漆喰壁が呼吸をすることで、冬場の「乾燥」や夏場の「湿気」を防ぐ効果が期待できるのも魅力です。調湿機能に優れた漆喰壁は、年間通じてお部屋の湿度を快適に調整してくれます。
②耐火性に優れた壁
漆喰の主原料である消石灰(水酸化カルシウム)は無機質の不燃性、燃えません。現代住宅の台所にも安心して使用できる、漆喰の不燃性は、暮らしを守るという点でも注目するべき魅力です。
③シックハウス症候群にも優しい壁
シックハウス症候群の原因は、壁紙に使用されている接着材料や家具などから揮発されるホルムアルデヒドという物質が関係していると言われています。
漆喰はこのホルムアルデヒドを吸着し、再放出しない壁材です。漆喰は、お住まいになられる方に優しい住居空間を生み出してくれます。
④独自の風合いの壁
DIYで塗り方を自分流にアレンジする事で、世界に一つしかない表情を楽しむことができます。お客様のなかには、お子様それぞれの部屋の壁を各自で塗ってもらい、壁に残る手形などを成長の記録とともに家に刻む方がいらっしゃいました。
家族の歴史とともに歩む家創りです。
家主様による漆喰壁の完成につきましては、次回の記事でお伝え致します。