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月別アーカイブ: 2021年3月

パンのショーケースに求められるもの

良く晴れた本日

南房総の店舗兼住宅に、最後の作品「パンのショーケース」の設置に伺いました。

店内の風景。南房総産の小麦を店内で製粉。

パン屋の顔、来店客の全員の目に留まる「ショーケース」。

 

こちらの依頼を受けたことは、初めてでした。

従来の家具として良いとされるもの、材料がしっかり太いものは、本来主役であるはずのパンが存在負けしてしまいました。パンの良さを殺すものでした。

その発想の転換と、創意工夫と試作の連続でやっと完成したものです。

パンという繊細なものの良さを引き出すための華奢でありかつ優美なものが出来上がりました。

 

すべてのものが調和する美しさ。

こちらを探求するのも私たちの大切な信念であり、それゆえ楽しい物創りであると感じます。

 

 

素材の組み合わせで、表情を楽しむ

完成が近づいてきました。

本日は、床の保護材を剥がしました。

当初の計画ではモルタルで仕上げる予定でしたが、歩きやすさや膝への優しさを考えて木の床に変更しました。

長時間の立ち仕事でも楽なように。

 

木材は、ヒノキと杉の組み合わせ。

ヒノキはビシッとした尖がったイメージ。杉は、温か味ある柔らかなイメージ。

 

素材をランダムに組み合わせて、その表情を楽しんでみる。

あえて磨きをかけず自然の質感を残したのは、家主さんの作るパンの味に調和すると思われたから。

 

アップライト照明術

南房総の平屋に、夜のとばりが降りる頃。

”とばり”とは、厚く覆われて真っ暗闇になるという意味だそうですが。

 

こちらは裏手の木々さえも、まるで大切な1シーンのよう。

アップライトを窓に配した室内外の照明は、夜もオーケストラでもしているかのような美しい賑わいを見せています。

アップライト照明の演出 | 株式会社Red Wood Workers

日本一美味しいアンパン  わだぱん

南房総の平屋。店舗併用住宅。

そろそろ完成がみえてきました。

私が建築を受けた理由は

「そのパンが本当に美味しかったから。」

餡は苦手な私が唯一美味しく食べられる”あんぱん”は特に日本一だと思います。

わだぱん(WADAPAN)和田町の手づくりパン&カフェ | 房総タウン.com (bosotown.com)

手づくりの木の家具

手づくりの家創り。

手づくりの木の家具。

柾目、板目などの木目を活かした洗面台。

白い漆喰壁に似合うよう、家主さんの明るい人柄に似合うように。

試しに白の塗料を塗っては布で拭いて。木目を引き立てつつ、家と調和するように。

一つひとつの手作業に、スタッフ一同、試行錯誤を重ねます。

明るく可愛らしいフレンチ風の洗面台に仕上がりました。

心に寄り添う家創り

私たちRedWoodWorkersは、家主様と共に家創りをしています。

共に意見を出し合って、時に途中で修正を加えることもあります。

先日も、デットスペースができないように、棚の脇をくり抜いてほしいというご要望がございました。

漆喰壁に備え付けの棚。こちらに、修正を施しています。

家主様の想いを汲んでの変更も、すべてを1から手掛ける私たちならではの出来ることです。

常に、心に寄り添う家創りをしています。