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南房総の平屋に、夜のとばりが降りる頃。
”とばり”とは、厚く覆われて真っ暗闇になるという意味だそうですが。
こちらは裏手の木々さえも、まるで大切な1シーンのよう。
アップライトを窓に配した室内外の照明は、夜もオーケストラでもしているかのような美しい賑わいを見せています。
南房総の平屋。天井を開放したスペースに隠れた小部屋を設けました。
天井裏とは、大人といえども忘れかけた子供心がくすぐられます。
こちらにテーブルを設けると、家全体が見渡せる展望台になりました。
家主さんの遊び心を汲み
家族全員の息使いだけではなく、その愛しい姿も眺められる楽しい場所ができました。
施工事例 BREATHE
南房総の平屋に焼杉の外壁を貼りました。
焼杉とは、文字通り杉板の表面を焼き焦がし、炭化層をつくった杉板のことです。
焼杉というのは元々かなり古くから使われていた伝統的な外壁材です。中国地方の山陰側とかその辺りでは今でも古民家に焼杉を使われている例があります。昔の良いお屋敷に好んで使われていました。
杉を表面を焼くことで炭化層をつくり、腐敗や延焼から守る意味があります。
また、焼杉の炭化層は虫にも強いです。シロアリや一般的な虫に対する防虫効果もあります。加えて、腐りにくくなりますので、そういう効果も狙って杉を焼いていたわけです。
焼杉は時間が経ち、台風や紫外線、雨がかかることで、炭化層が削り落とされて、紫外線に当たると、灰色(シルバーグレー色)になります。
経年変化に味わいを増し、さほどメンテナンスは必要ない素材とされているのも良いところ。
何より見た目の風合いの素晴らしさ。真っ黒で、自然素材。
完全な自然素材なので、反ったり割れたり、多少の不具合とか、あいまいさはありますが、それも1つの魅力として自然と調和する、おおらかな心の家主さんに似合うお勧め外壁です。
柾目や板目、無垢や合板など、木材はその部分や加工の仕方で呼び名が変わるとともに、その特徴や見た目も異なってきます。
これが、自然素材の木材の味わいであり、楽しみです。
柾目は、丸太の中心を通して切断したときにできる、切断面の木目が平行になる木材のことを言います。1本の木から、わずか4分の1しか取れない貴重な木目です。
樹種によって色味は異なってきますが、1つの丸太でも、中心部は色の濃い「赤身(あかみ)」と呼ばれ、樹皮に近い淡色の周辺部は「白太(しらた)」と呼ばれます。
価格が高くなる木材ですが、その木目はすっきりとした印象となり、特に赤身は落ち着きのあるインテリアにはとても合う木材となります。
私たちRedWoodWorkersは、自然の持つ独自の風合いをうまく活かしながら、唯一無二の創造を探求します。