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南房総の平屋に焼杉の外壁を貼りました。
焼杉とは、文字通り杉板の表面を焼き焦がし、炭化層をつくった杉板のことです。
焼杉というのは元々かなり古くから使われていた伝統的な外壁材です。中国地方の山陰側とかその辺りでは今でも古民家に焼杉を使われている例があります。昔の良いお屋敷に好んで使われていました。
杉を表面を焼くことで炭化層をつくり、腐敗や延焼から守る意味があります。
また、焼杉の炭化層は虫にも強いです。シロアリや一般的な虫に対する防虫効果もあります。加えて、腐りにくくなりますので、そういう効果も狙って杉を焼いていたわけです。
焼杉は時間が経ち、台風や紫外線、雨がかかることで、炭化層が削り落とされて、紫外線に当たると、灰色(シルバーグレー色)になります。
経年変化に味わいを増し、さほどメンテナンスは必要ない素材とされているのも良いところ。
何より見た目の風合いの素晴らしさ。真っ黒で、自然素材。
完全な自然素材なので、反ったり割れたり、多少の不具合とか、あいまいさはありますが、それも1つの魅力として自然と調和する、おおらかな心の家主さんに似合うお勧め外壁です。